2/2(土) 第三回神戸市サッカー協会医科学講習会
2月2日(土)に第三回神戸市サッカー協会医科学講習会が行われました。
5年生の保護者3名に参加していただきましたのでご報告いたします。
今回はFIFA(国際サッカー連盟)が推奨する「The11+(イレブンプラス)」についてと
鼠蹊部痛(グロインペイン)症候群についての講習でした。
元日本代表のチームドクターがお越し下さり、傷害予防や特にサッカーの基本となる
キック動作やランニング時に生じる主に鼠蹊部(股関節の周囲)の痛みの原因と治療法を
わかりやすく説明して頂きました。
小さなボールのスイートスポットにあてるために、インステップ、インフロント、インサイド、
アウトサイド等、様々な場所をピンポイントで蹴りだす動作を要するために骨盤を大きく傾けることで、
内転筋という筋肉を酷使する。
原因・・・サッカーにおける多様なキックフォームによる内転筋への疲労物質の蓄積。
治療・・・アイシングとマッサージ ストレッチ 体幹の強化。
「The11+(イレブンプラス)」
14歳以上のサッカープレイヤーを対象とした傷害発生予防プログラム。
週二回以上、ウォーミングアップ時に行うことで傷害を30〜50%減少できるという結果がでているそうです。
それを実際に行うときのポイントや注意点について、実技を交えてわかりやすく教えて頂きました。
実技内容が中心のプログラムとなります。
以下のURLをご参考下さい。
http://www.jfa.or.jp/jfa/medical/
★参加していただいた保護者の感想です。
・たくさんの練習をし、技術を磨くことも必要だと思いますが、痛めたところをその都度
ケアしケガをしない身体を作ることが必要だと感じました。身体の中から強くなれば身体が
ぶれずプレイで接触しても持ちこたえられるようになりケガの回数も減り、回復も早くなれば
いろいろな技術に挑戦できるのではないかと思いました。そのためにも、選手の話を聞くことや
周りの指導者や大人の目で練習を続けるか休ませるのか判断してあげることも必要では
ないかと思いました。・筋肉の疲労を回復させないまま、運動し続けるとグロインペインになりやすいことを聞き、
選手の筋肉疲労をコーチやスタッフが判断し、休息を入れるなど、次の練習内容を考える
ことの重要性を知ることができました。
イレブンプラスは14歳以上を対象としたプログラムですが、5年生位から実施して構わないと
聞き、ちょうどいい時期に話を聞くことができてとても有意義な時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。・さまざまな場所にケガを抱える我が子です。『練習を休んだらレギュラーを外される』
『試合には絶対出たい』と痛みを薬やテーピングでごまかし練習や試合に臨んでいます。
それがよくないのは、親子共々わかってはいるつもりですが・・・
なかなか練習を休む(身体を休ませる)ことができないというのも事実です。
ですが、たかが筋肉痛。されど筋肉痛。筋肉に疲労物質をため込んだままプレイを続けることは
重大な傷害を招くことがよくわかりました。
そのような中でも、休むこと、身体を休ませることがいかに重要なことか少しずつでも子供たちに
伝えていけたらと思います。
サッカーという激しいスポーツをしていたら「どこかが痛いのはあたりまえ」と、どうしても考えて
しまいがちになりますね。
でもやっぱり長く大好きなサッカーを続けていくためには体のケアはとても重要なことですし、
障害の発生を予防するプログラム等に関心を持つことは大切なことだな、と感じました。
参加していただいた保護者の皆様、ありがとうございました。
(チーム長K)