9月3日(土)第2回神戸市サッカー協会医科学講習会

 『スポーツ障害*1の発生予防』『スポーツ現場におけるトレーナーの活動の実際』についての講習会があり、当団からもコーチ他、4Dの保護者2名にご参加を頂きました。

 ―講習会内容より―

  • スポーツ障害の発生予防対策としては、
    • 年齢、体格に合った練習内容、指導
    • 痛みを感じる、ケガをした時に医療機関での受診、痛むときには休む
    • 準備運動・仕上げ運動
    • 栄養・体調管理
    • 睡眠

   という基本なことだけでなく、左右・全身の動きをバランスよく使うことが大切。

 必ず、個人差があるので、本人が自分の身体の『特徴』『走り方』『動き方』を知り、理解することで同じ足ばかり使わないようにしたり、練習の合間にストレッチを入れたりと、本人の意識を高めることが大事だと思いました。
 外傷の痛みだけでなく、心のケアも大切で、早めの相談は早い解決につながるそうです。つまり『よく話を聞いてあげること』。子供達から痛みやプレーの悩みを言えるような信頼関係を、指導者や周りにいる大人(親)と築けたらよいと思いました。
 
 暦年齢ではなく、その子供の発育段階に応じた運動を行い、運動前後は必ずウォームアップ、ダウンをしっかりする。また正しいフォームで運動できているか等、自分の身体をよく知ることがスポーツ障害の発生予防につながるということを教えて頂きました。ドクターやトレーナーの方が、選手達を大切に思い、医科学的観点から怪我をしないための身体作りを日々努力しながら研究されていることを改めて感じました。

 お話にもありましたが、『医科学が成り立たなければ、スポーツも成り立たない』まさに私もそう思いました!

 サッカー日本代表の本田選手が半月板損傷で試合欠場したのは記憶に新しいところですが、スポーツ障害は一流選手だけのものでなく、子供達にも日常的に起こりうるものです。試合中や練習の外傷や捻挫・打撲、また発育途上の子供達の成長に伴うオスグット*2等々。練習に携わるコーチ・治療に関わるドクターにおまかせするだけでなく、受傷後の子供達の心のケアなどは保護者や引率者など周りにいる大人達も努めていきたいものですね。

 台風の雨・風が吹き荒ぶ中この医科学講習会にご参加頂き、ご報告頂きました保護者の皆様、本当にありがとうございました。
(チーム長H)

*1:ちなみに、障害?傷害?…と思って調べたら、運動中にぶつかって捻挫した・骨折した、など1回の強い力で起こるケガを「スポーツ外傷」。長期的に同じスポーツを続けることなどにより、体の一定の部位に負担がかかって起こる障害、いわゆる使い過ぎ(オーバーユーズ)障害のことを、「スポーツ障害」。これらを総称して「スポーツ傷害」と言うのだそうです。 (管理人T)

*2:オスグッド・シュラッター病…サッカーやバスケットボールなどのスポーツをする中学生や高校生に多く見られる、膝の脛骨が出っ張って痛むという骨軟骨炎